3Dデータの準備からプリントまでの流れ
3Dデータの準備からプリントまでの流れ
3Dプリントに必要な3Dデータの準備から3Dプリントまでの流れについて紹介します。
3Dデータの準備
3Dデータを準備する方法はいくつかあります。
- ネット上からダウンロードする。
- 3Dデータ作成サービスを利用する。
- 3Dスキャナーを使用して、現物をスキャンする。
- 3D CADを使用して作成する。
これらの方法を利用して3Dデータを準備します。
ネット上からダウンロードする方法
ネット上には様々な種類の3D形状データが手軽に入手できるサイトがあります。
車や日用品、フィギュアなど、多岐にわたるデータが用意されており、ユーザーはそれらのデータをダウンロードして利用することができます。
また、一部のデータは有料ですが、多くの場合、無料で入手可能です。
このようなサービスの利点は、自分でデータを作成する手間を省き、手軽に3Dモデルを入手できることです。
ただし、自分のイメージに合ったデータを見つけるのは難しい場合もあります。
ダウンロードする際には、ライセンスや利用規約をよく確認し利用しましょう。
3Dデータ作成サービスを利用する方法
このサービスは、有料で3Dデータを作成してくれるサービスです。
2D図面やポンチ絵と寸法など、要件を伝えると、それに基づいて3Dデータを作成してもらえます。
作成する内容を詳細に伝え、見積もりを取得し、両者が合意したら依頼を進めます。
作成に取り掛かる前に十分に打合せをし、双方の理解にずれがないか確認した上で依頼をしましょう。
完成した3Dデータは、お客様に確認していただき、納品となります。
弊社でも3Dデータ作成サービスを承っております。
このサービスを利用することで、3DCADの知識がなくてもデータを作成することが可能です。


3Dスキャナーを使用して、現物をスキャンする方法
すでに現物がある場合には3Dスキャナーでスキャンして3Dデータを作成することができます。特に複雑な曲面で構成されているようなモデルはスキャンすることで効率的に3Dデータ化することが可能です。
対象物に光をあててその反射をカメラで読み取る三角測量を行い、立体データを取得します。取得された点群データは点群処理ソフトウェアを使い3Dデータ化します。
弊社では3Dスキャナーを使用した「スキャンサービス」に加え、スキャンデータをもとに3Dデータを作成する「3Dスキャン・モデリングサービス」もご提供しております。

3DCADを使用して作成する方法
3DCADを使用して3Dデータを作成する際は、まず適切な3DCADソフトウェアを選択する必要があります。
高機能なハイエンドCADから低価格のCAD、無料で利用できるCAD、商用でなければ無料で使えるCADなどがあります。
最近では自動モデリング機能を搭載した3DCADもあります。
それぞれの3DCADの特長を理解し、自分の作成したいデータに適したCADを選びましょう。
3DCADの習得には専門的な知識が必要となりますが、現在はインターネットに3DCADの基本操作やデータ作成の作り方のコンテンツが数多くあります。
弊社でも3DCAD教育プログラムをご用意しております。
3DCADを使うことにより、ニーズや要件に合わせてデザインを自分で調整でき、思い通りの製品や部品を作成することができます。また、デザインの修正や変更をすぐにモデルに反映させることができるという利点があります。

3Dプリンターで出力するための準備
上記❶~❹の方法で3DCADのデータが準備できたら、3Dプリントする準備をします。
3DCADのデータをポリゴンデータに変換し、さらにスライスデータを作成します。

まずは3Dプリンター側で受け取れるポリゴンといわれるデータを準備します。
これらのデータは3DCADから出力することができます。
代表的なフォーマットはSTL、色付きのデータであれば、VRMLフォーマットで出力します。
また、CG系のソフトから出力する場合は、PLY、OBJといったフォーマットで出力します。
これらのフォーマットは、色情報を持つことができます。PLYは3Dデータのポリゴン1つ1つに色情報を持ち、OBJはポリゴンデータとテクスチャ情報を持ちます。
