ご利用時の注意

造形失敗時の対応について

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  • 造形失敗時につきましては、必ず“VAT Cleaning”を実施してください。
  • VATからレジンを抜き、フィルムの状況の確認と清掃を実施してください。
※ VAT内のレジンに浮遊するカス等により、印刷不具合やフィルム・LCD損傷の危険があります。

レジン回収

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  • VATからレジンを抜き取る際には必ずフィルターで濾してください。
  • 未使用のレジン(印刷を1度も実施していないもの)と使用済みのレジン(VATから回収したもの)は混ぜないようにしてください。
※ VAT内のレジンに浮遊するカス等により、印刷不具合やフィルム・LCD損傷の危険があります。

VATクリーニング

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  • 丈夫な紙、布などをVATフィルムにしっかり接触するように浸してから、“VAT Cleaning”を実行します。
  • “VAT Cleaning”による露光終了後、浸した紙(布)の端を引っ張り、露光により固まったレジンを除去します。
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  • VATフィルムにスクレイパーを当てて硬化したレジンを除去する行為は絶対にしないでください。
※ フィルムを高確率で破損します。 ※ フィルムの破損はレジン漏れによる重篤な不具合につながります。

VATの清掃

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  • VAT本体を丸々液槽に漬け込むことは絶対にしないでください。
※ ネジのサビ等の問題の原因となります。
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  • 清掃には95%以上のアルコールやIPA等をご使用ください。
※ ネジのサビ等の問題の原因となります。
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  • 水気の除去の際は吸い取るようにキッチンペーパーや柔らかい布をあててください。
  • 強く擦るようなふき取り方は絶対にしないでください。
※ フィルムの破損、傷等の要因となります。
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  • VATに硬化しているレジンが残っている場合、アルコールやIPA等を染みこませた紙(布)などでしばらく覆い、溶かしてからしっかりと除去してください。
  • VAT上に硬化したレジンを残さないでください。
※ 印刷不良やフィルム・LCDの損傷の要因となります。

造形物の取り外し

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  • ビルドプレートと造形物の間に出来るだけ水平にスクレイパーを差し込んでください。
  • ビルドプレートに傷が入らないように注意してください。
※ ビルドプレート表面の大きな傷は印刷不良やフィルム・LCD破損の要因となります。
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  • ビルドプレート表面は常に綺麗な状態を保ってください。
  • ビルドプレート表面に硬化したレジンや造形物が付着した状態は避けてください。
※ 印刷不良やフィルム・LCDの損傷に繋がります。

開梱セットアップ

レジンをレジンVATに注がれますと、機器の交換を受け付けることができなくなります。
あらかじめご留意いただいた上で作業をすすめてください。

本体納品時の梱包状態

梱包状態1

※レジンは本体に含まれません。

梱包状態2
梱包状態3

セットアップの流れ

Step.1開梱~設置

Step.1-1

① 本体を取り出します。

Step.1-2

② カバーを外し中の緩衝材、アクセサリーボックスを取り出します。

Step.1-3

③ レジンVATとLCDパネルの保護フィルムを剥がします。

Step.1-4

④ ACアダプタを接続し、電源コンセントに差します。

Step.1-5

⑤ 電源スイッチをオンにし、言語設定等を実施します。

Step.2LCDテスト

Step.2-1

① LCDパネル上にA4紙を置きます。※保護メガネを着用してください。

Step.2-2

② LCDテストを実行します。

Step.2-3

③ 光っている個所に欠け等がないこと、黒い部分で光が透過している点が見えないことを確認します。

Step.3水平調整

Step.3-1

① プラットフォームを取り付け、プラットフォームの側面ネジを緩めます。

Step.3-2

② LCDパネル上にA4紙を1枚置きます。

Step.3-3

③ Z軸調整を実行します。

Step.3-4

④ プラットフォームを軽く抑えつつ、プラットフォーム側面のネジを締めます。

Step.3-5

⑤ プラットフォームを上昇させ、A4紙を取り除きます。

Step.3-6

⑥ レジンVATを取り付けます。

Step.4レジン注入

Step.4-1

① レジンボトルを良く振り、中を攪拌します。

Step.4-2

② レジンをレジンVAT内のMAX線を超えないよう注意して注ぎます。

Step.4-3

③ 機器カバーを閉めます。

機械操作方法

操作パネル

メインメニュー

メインメニュー画面
印刷アイコン
印刷:印刷データの読み出し
ツールアイコン
ツール:Z軸制御、バットの洗浄、LCDテスト、Z軸の校正
情報アイコン
情報:言語、プリンター情報

印刷

印刷画面
データの削除アイコン
データの削除:選択されたデータの削除
印刷開始アイコン
印刷開始:選択されたデータの印刷開始
戻るアイコン
戻る:データの選択画面に戻る

ツール

ツール画面
Z軸制御アイコン
Z軸制御:Z軸の動作に関わる項目
Z軸制御画面
LCDテストアイコン
LCDテスト:LCDテストのための底面露光
バットの清掃アイコン
バットの清掃:バット清掃のための底面露光
Z軸の校正アイコン
Z軸の校正:ビルドプレートの水平校正

情報

情報画面
言語アイコン
言語:設定言語の変更
プリンター情報アイコン
プリンター情報:プリンター情報表示
プリンター情報
プリンター情報画面
ウェブサイトアイコン
Phrozenの公式ウェブサイト:公式HP案内
ソーシャルメディアアイコン
ソーシャルメディア:Facebook案内
バージョン情報アイコン
バージョン情報:バージョン情報の確認

ソフトウェア操作

操作方法

メイン画面

メイン画面

印刷データ取り込み

イメージ画面1

① ファイルを開くから造形データを選択します。

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② 造形エリアに造形データが取り込まれたことを確認します。

造形データの配置

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① 移動、回転、スケールを使用して造形エリア内に収まるようにデータを配置します。

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② 造形エリアに造形データが収まっていることを確認します。

サポートの取り付け

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① サポート設定にてサポートを取り付けます。

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② サポートの状況を確認し、不足個所があれば追加します。

スライスデータの作成

イメージ画面1

① 印刷設定よりスライスを押します。

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② 保存を押して作成されたスライスデータを保存します。

レジンパラメータ

印刷パラメータ設定

イメージ画面1

① ご利用の機器を選択します。

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② スライス設定をクリックします。

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③ ご利用になるレジンを選択します。

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④ 印刷タブをクリックします。

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Phrozen3d.comよりご利用のレジンパラメータを検索します。

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⑥ 検索したレジンパラメータを入力します。

パラメータ調整用テストデータフローズン製品でパラメータを調整する際に使用するテストデータです。ダウンロードファイルを解凍してご利用ください。
Phrozen_XP_Finder_V2.stl(圧縮形式:ZIP/3.34MB)

後処理方法

後処理を実施する際は必ずニトリルグローブをご使用してください。※臭いが気になる場合はマスクをご使用ください。※レジンが跳ねる恐れがございますので、汚れても良い服装でおこなってください。
用意するもの
  • ニトリルグローブ(必須)
  • スクレーパー
  • 洗浄液(必須)
  • 容器(必須)
  • 二次硬化ユニット(必須)
  • ニッパー等(必須)
  • マスク(必須)
  • 刷毛(任意)
  • 服装(任意)
後処理手順1

① 造形が問題なくできていることを確認します。

後処理手順2

② スクレーパーを使用し造形物をビルドプレートから取り外します。

後処理手順3

③ 洗浄液を入れた容器でしっかり洗浄します。

後処理手順4

④ 洗浄後十分に乾燥させます。

後処理手順5

⑤ 二次硬化ユニットでキュアリングをします。

後処理手順6

⑥ ニッパー等を使用してサポートを取り除きます。

後処理手順7

⑦ 完成です。

Castable Resinの場合

後処理を実施する際は必ずニトリルグローブをご使用してください。※臭いが気になる場合はマスクをご使用ください。※レジンが跳ねる恐れがございますので、汚れても良い服装でおこなってください。※グリセリンを使用することにより、二次硬化を促進させます。
用意するもの
  • ニトリルグローブ(必須)
  • スクレーパー
  • 洗浄液(必須)
  • 容器(必須)
  • 二次硬化ユニット(必須)
  • ニッパー等(必須)
  • マスク(必須)
  • 刷毛(任意)
  • 服装(任意)
  • グリセリン(任意)
  • 透明なガラス容器(任意)
後処理手順1

① スクレーパーを使用し造形物をビルドプレートから取り外します。

後処理手順2

② 洗浄液を入れた容器でしっかり洗浄します。(洗浄は30秒以内におこなってください)

後処理手順3

③ 洗浄後十分に乾燥させます。

後処理手順4

④ ガラスの容器にモデルを入れ、モデルが完全に浸かるまでグリセリンを入れます。

後処理手順5

⑤ 二次硬化ユニットで容器ごとキュアリングをします。(30分間)

後処理手順6

⑥ モデルを軽く押してしっかり硬化されていることを確認します。(必要に応じて再度二次硬化をおこないます)

後処理手順7

⑦ 水を使用して、しっかりグリセリンを落とします。

後処理手順8

⑧ しっかり乾燥をさせて完成です。(エアーを使用するのも効果的です)

消耗品交換

LCDの交換

同梱品
用意するもの
  • Sonic Mini 8K S LCD(同梱品①)
  • 7.1-inch LCD フレームテープ(同梱品①)
  • レンチセット(同梱品②)
LCD交換手順1

① 電源を落とし、コンセントを抜きます。

LCD交換手順2

② 本体カバー、ビルドプレート、レジンバットを取り外します。

LCD交換手順3

③ 底面の4点のボルトを取り外します。

LCD交換手順4

④ 底面のカバーを取り外します。

LCD交換手順5

⑤ テープを剥がします。

LCD交換手順6

⑥ 4点のボルトを取り外します。

LCD交換手順7

⑦ カバーを取り外します。

LCD交換手順8

⑧ ケーブルを取り外します。

LCD交換手順9

⑨ テープを剥がします。

LCD交換手順10

⑩ ケーブルを取り外します。

LCD交換手順11

⑪ 本体を起こして、プラットフォームテープを剥がします。

LCD交換手順12

⑫ 本体を傾けて、LCDを押し出します。

LCD交換手順13

⑬ 新品のLCDの緑面の保護フィルムを剝がします。

LCD交換手順14

⑭ 緑面を下にしてLCDを嵌めます。(ケーブルを挟まないように差込口を通してください)

LCD交換手順15

⑮ LCDを抑えながらオレンジ面の保護フィルムを剥がします。

LCD交換手順16

⑯ 7.1-inch LCD フレームテープを貼ります。

LCD交換手順17

⑰ 本体を寝かせます。

LCD交換手順18

⑱ 先ほど取り外したケーブルを取り付けます。

LCD交換手順19

⑲ カバーを取り付けボルトを締めます。

LCD交換手順20

⑳ ケーブルの口をテープで止めます。

LCD交換手順21

㉑ 底面の4点のボルトを締めます。

後処理手順22

㉒ LCDテストをおこない、問題がなければ完了です。

フィルムの交換

用意するもの
  • 交換用フィルム
  • 六角レンチ(2mm, 2.5mm, 3mm)
  • ニトリルグローブ
  • 布タオル(キッチンペーパー)
  • 洗浄液
  • カッター
フィルム交換手順1

① レジンバットを清掃し、裏面にしてネジを取り外し、レジンバットから取り外します。

フィルム交換手順2

② 表面に戻して残りのネジを取り外します。

フィルム交換手順3

③ フレームに挟まれているフィルムを取り外します。

フィルム交換手順4

④ フレームを清掃します。

フィルム交換手順5

⑤ 新品のフィルムをプレートで挟みます。(光沢のある面を造形面になるようにしてください)

フィルム交換手順6

⑥ レンチの先端を使用して、ネジ穴を空け、ネジ止めをします。(ネジは対角に止めます)

フィルム交換手順7

⑦ レジンバットに合わせて残りのネジを止めます。(ネジは対角に止めます)

フィルム交換手順8

⑧ 余分なフィルムをカッターで淵をなぞるように切り取ります。

フィルム交換手順9

⑧ フィルムがしっかり張っていることを確認し、完了です。(水を入れて漏れないかを確認してください)

メンテナンス

Z軸清掃・グリスアップ

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① ビルドプレートを一番上まで上昇させます。

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② ビルドプレート、レジンバットを取り外します。

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③ パーツクリーナ―(防さび剤等が含まれていないもの)等を染みこませた布でZ軸のレール、シャフトを清掃します。(推奨パーツクリーナ―:WD40)※この際、Z軸を10mm程度ずつ上下させ、レール・軸受け内のグリスもしっかり清掃します。

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④ Z軸レール、シャフトにグリスを塗布します。(推奨グリス:レール/NSK製AS2、シャフト/NSK製LR3)

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⑤ Z軸を上下させグリスを馴染ませます

レジンバット清掃

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① レジンバットを取り外します。

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② 茶こしなどでレジンバット内のレジンを濾しつつ回収します。

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③ レジンバットをアルコール等にて清掃します。※擦らないように注意してください。※レジンバットをアルコールに漬け込むのはNGです。

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④ レジンバットのフィルム状態を目視で確認します

LCDパネル清掃

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① レジンバットを取り外します。

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② LCDパネル表面を擦らないように注意してアルコール等で清掃します。

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③ LCDパネル表面にてレジンが固まってしまっている場合、アルコールを染みこませたキッチンペーパーを被せ、しばらく放置します。塊が溶けたら、吸い取るようにレジンを除去してください。※絶対に擦らないでください。

本体・カバー清掃

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① レジンバットを取り外します。

イメージ画面2

② 本体、カバーについているレジンをアルコール等で清掃します。

イメージ画面3

③ レジンが固まってしまっている場合、アルコールを染みこませたキッチンペーパーを被せ、しばらく放置します。塊が溶けたら、レジンを除去してください。